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全国おすすめ夕陽スポット10選

更新日:5 日前

夕陽の美しさには、言葉にしがたい力があります。ただ太陽が沈むだけの現象に、毎日必ず沈むのに、なぜ人はこんなにも心を動かされるのでしょうか。



本全国の中で私自身が実際に訪れて、印象的だったスポットを厳選してご紹介します。地域バランスにも配慮しつつ、最後には「日本で一番遅く夕陽が沈む場所」も取り上げています。


印象的な夕景が観れる場所


【北海道】函館山から見る津軽海峡の夕陽

北海道の夜景といえば函館山が有名ですが、実は夕暮れ時の景色も格別です。山頂からは函館湾と津軽海峡を一望でき、空と海がオレンジから群青へと移ろう光のグラデーションを、立体的な街並みとともに眺めることができます。


【東北】秋田県・男鹿半島「入道崎」

東北屈指の夕陽スポット。男鹿半島の最北端に位置する入道崎は、断崖絶壁と芝生のコントラストが美しく、風の音とともに沈んでいく太陽を間近に感じることができる場所です。日本海に沈む夕陽は力強く、日没後の「残照」も見ごたえあり。灯台との組み合わせも情緒的です。


【関東】神奈川県・三浦「黒崎の鼻」

都心からアクセスが良いにもかかわらず、自然が豊かに残るエリアで、私が住んでいるところでもあります。この黒崎の鼻はドラマやCMなどのロケ地としても有名ですが、相模湾を隔てて富士山を背景に沈む夕陽を眺められます。静かに波の音を聞きながら、ゆっくりと時間が染まっていく様を味わうには絶好のロケーションです。


【信越】新潟県・佐渡島「大野亀」

佐渡島の北端に位置する巨岩「大野亀」は、夕陽スポットとしても知る人ぞ知る存在です。

特に5月下旬のトビシマカンゾウの群生と夕陽のコントラストは圧巻で、夕陽が岩肌と海面に反射して独特の立体感を生み出します。山と海が融合するダイナミックな自然が魅力のスポットです。


【中部】石川県・千里浜なぎさドライブウェイ

全国で唯一の波打ち際を車で走れる砂浜道路として知られるこの場所では、車窓越しに夕陽を眺めることができます。日本海に沈む夕陽を横に観ながら、潮風を感じるドライブは、ただ観るだけでは得られない没入感を味わえます。とくに干潮時は空と海の境界が消え、不思議な感覚になるスポットでもあります。


【関西】京都府・天橋立「傘松公園」

日本三景のひとつ「天橋立」を夕陽越しに見渡すことができるビューポイント。傘松公園の展望台からは、空と陸と水のバランスが美しく重なる絶景が楽しめます。海に映る夕陽と天橋立の細長い砂州が、幻想的な光景を作り出し「観るたびに違う表情を見せてくれる」場所です。


【中国】山口県・角島大橋

エメラルドグリーンの角島ブルーとも云われる海に真っ直ぐ伸びる角島大橋は、夕陽の時間になるとまるで海に溶け込むような輝きを見せてくれます。角島灯台公園からの眺めも美しく、夕陽が橋の先に沈んでいくさまは、まるで物語のワンシーンのようです。ドライブスポットとしても人気があり、夕景とセットで訪れる価値のある場所です。


【四国】高知県・足摺岬

四国の最南端に位置する足摺岬は、太平洋に沈む夕陽を見られる数少ないスポットです。特に「白山洞門」や「金剛福寺」など、周囲に点在する史跡や展望所からの眺めが素晴らしく、海に吸い込まれるように沈んでいく太陽を長く見届けることができます。


【九州】長崎県・野母崎(のもざき)

長崎半島の南端、野母崎から見える夕陽は、軍艦島(端島)をシルエットにした唯一無二の風景が広がります。訪れるタイミングによっては、夕陽が軍艦島の背後にぴたりと重なる瞬間もあり、まさに「絵になる」夕景。周囲に人も少なく、静かな時間を楽しみたい人にもおすすめのスポットです。


【沖縄】与那国島・西崎(いりざき)

日本最西端、日本で最も遅く夕陽が沈む場所。それが与那国島の西崎です。太陽が海へ沈む最後の瞬間を日本で最も長く味わえる場所として、旅人の間でも特別な意味を持っています。夕陽が水平線にゆっくりと消えていく静かな光景は、時間の流れさえも止めてしまうような力があります


夕陽は「どこで見るか」より「その時間に、そこにいること」


このコラムで紹介した場所は、あくまで私自身の体験に基づく“おすすめ”です。夕陽鑑賞で本当に大切なのは「どこで見るか」ではなく、「その時間に、そこにいること」だと思います。夕陽は、季節によって沈む場所も変わりますし、気象条件によって色彩も変わります。特別な瞬間を心に刻みたいのならば、どこへ行くにも時間に余裕を持って向かうのがポイントです。日没後の「残照」も是非味わってみてください。



空を見上げて、ただ夕陽が沈むのを見守るだけで、日常がほんの少しだけ豊かになる。そんな時間を、誰もが自分の場所で見つけられたらと思います。



参考文献・参考資料



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